こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
インビザライン矯正において、マウスピースをつけたまま食事できるのか気になっている方は多いではないでしょうか。
今回は、インビザライン矯正中にマウスピースを装着したまま食事ができるのかについて解説します。インビザライン中に控えたほうがよい食べ物や飲み物、矯正中の食事で気を付けることなどもご紹介するので、参考にしてください。
インビザラインのマウスピースをつけたまま食事できる?
ワイヤー矯正などの歯に直接取り付ける矯正方法では、当然ながら装具をつけたまま食事をします。そのため、インビザライン矯正でもマウスピースをつけたまま食事ができるのではないかと考える方がいるかもしれません。
しかし、インビザライン矯正中の食事では、マウスピースを外す必要があります。では、なぜマウスピースを外さなければならないのでしょうか。
ここでは、3つの理由について解説します。
清潔に保てなくなるため
マウスピースを装着したまま食事をした場合、食べカスがマウスピースと歯の間に入り込むことが考えられます。マウスピース装着中は、食べカスを洗い流したり菌の繁殖を抑えたりする唾液の自浄作用が働きにくくなるので、清潔に保てなければ虫歯のリスクが高まります。
マウスピースが変色するため
透明で目立ちにくい見た目が特徴のインビザラインですが、装着したまま食事すると食品の色素が付着して目立つようになることがあります。例えば、カレーやケチャップ、赤ワインなど色素の濃い飲食物は、着色しやすいため注意が必要です。
審美性を良好に保つためにも、インビザライン矯正中の食事ではマウスピースを外すようにしましょう。
変形や破損のリスクがあるため
インビザラインのマウスピースは、柔らかいプラスチックでつくられています。そのため、装着したまま食べ物を噛むと、ひびが入ったり割れたりするリスクが高いです。
マウスピースが変形・破損した場合、マウスピースを作り直さなければなりません。新しいマウスピースが完成するまでの間は、治療が滞る可能性も考えられるでしょう。治療期間が延びたり追加の費用がかかったりするケースもあります。
インビザライン矯正中に控えたほうがいい食べ物・飲み物はある?
インビザライン矯正中には、控えたほうがよい食べ物や飲み物があります。では、具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか。
インビザライン矯正中に控えたほうがよい食べ物や飲み物は、以下のとおりです。
糖分を多く含む物
お菓子やケーキなど、糖分を多く含む食べ物が好きな方は多いかもしれません。糖分を多く含む食べ物や飲み物は、虫歯菌のエサとなるため食べすぎると菌が繁殖しやすくなります。
先にも述べたとおり、インビザライン矯正中は唾液による自浄作用が働きにくくなるため、虫歯のリスクが高まります。糖分の多い食べ物を食べる場合には、必ずマウスピースを外して食事をし、歯磨きをしてからマウスピースを再装着するように心がけてください。
硬い物
せんべいやナッツなどの硬い食べ物も、インビザライン矯正中には避けたほうがよいでしょう。マウスピースを外し忘れて食べた場合、マウスピースが破損するリスクがあります。
また、矯正中は歯に力をかけ続けているため、歯や歯茎、顎の骨が通常よりも敏感な状態です。強い負荷がかかると治療に影響が出ることも考えられるので、マウスピース装着の有無にかかわらず、硬い食べ物はできるだけ避けたほうがよいでしょう。
歯にくっつきやすい物
おもちやキャラメル、ソフトキャンディーなど、歯にくっつきやすい食べ物は控えたほうがよいとされています。歯にこのような食べ物が付着したままマウスピースを装着すると、虫歯のリスクが高まります。
おもちやキャラメル以外にも、飴玉を噛んだりすると歯の溝に入り込んで取り除きにくくなるため注意しましょう。粘着性の高い食べ物を食べた場合には、歯磨きをして歯に付着した食べカスを丁寧に取り除いてから、マウスピースを再装着することが大切です。
色素が濃い物
カレーやオムライスなど色素が濃い食べ物は、マウスピースへの着色の原因となります。例えば、カレーを食べれば黄色、ケチャップはオレンジ色に染まることが考えられます。
飲み物では、コーヒーや紅茶、ワインなどにより着色しやすくなります。マウスピースを快適に使い続けるためにも、インビザライン矯正中は色素の濃い食べ物は控えることを心がけましょう。
熱い・冷たい物
極端に熱い・冷たい物も、矯正治療中は控えたほうが良いでしょう。上述しましたが、矯正治療中は歯に力をかけ続けるため、歯周組織が敏感になっています。
温冷刺激に普段より過敏に反応し、痛みが出たりしみたりするかもしれません。また、マウスピースを外し忘れて熱い食べ物を食べた場合は、マウスピースが変形する可能性があります。
インビザラインのマウスピースはプラスチック製なので、熱い食べ物によって変形することがあるのです。
歯の間に挟まりやすい物
歯の間に挟まりやすい食べ物は、歯を磨いただけでは取り除きにくいためインビザライン矯正中は避けたほうがいいかもしれません。磨き残した状態でマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病の原因になることがあります。
インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になった場合、まずはそれらを治療するために矯正治療を中断しなければなりません。マウスピースの作り直しには1ヶ月ほどかかることもあるので、その分治療期間が延長されるでしょう。
歯に挟まりやすい食べ物はできるだけ控えて、食後には歯間ブラシやフロスで丁寧にケアすることが大切です。
インビザライン矯正中の食事に関する注意点
では、インビザライン矯正中の食事では、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。ここからは、心がけていただきたい4つのポイントをご紹介します。
マウスピースを外す
繰り返しになりますが、インビザライン矯正中の食事では基本的にマウスピースは外すようにしてください。糖分が入っていない水を飲む程度であれば装着したままでも構いませんが、水以外のものを口にする場合には忘れずにマウスピースを外しましょう。
取り外したマウスピースはケースに入れて保管する
食事でマウスピースを外したときは、ケースに入れて保管してください。紙ナプキンやティッシュで包んでカバンに入れる方もいるかもしれませんが、変形や紛失のリスクがあるため避けてください。
マウスピースは、食事や口腔ケア以外の時間は装着し続ける必要があるため、丁寧に扱うように心がけることが重要です。
食後の歯磨きを丁寧におこなう
食後は、歯磨きを丁寧おこなってからマウスピースを再装着しましょう。マウスピースと口内を清潔に保つことで、虫歯のリスクを低減できます。
外出先で歯磨きなどがない場合は、マウスピースの再装着を躊躇してしまうこともあるかもしれません。そのような事態を避けるために、歯磨きセットやマウスウォッシュ、歯磨きシートなどを持ち歩くとよいでしょう。
インビザラインのマウスピースの洗浄をおこなう
マウスピースは、着脱するごとに水洗いし1日1回は柔らかいブラシで洗浄しましょう。
ただし、それだけでは取り切れない汚れや臭いが気になることもあるかもしれません。そのような場合には、専用の洗浄剤を使用して装具の清潔を保つようにしてください。
まとめ
インビザライン矯正中の食事について詳しく解説しました。
インビザライン矯正中は、食事で気を付けるべき点がいくつかあります。面倒に感じてしまうかもしれませんが、マウスピースが変形したり破損したりすれば、その分治療が長引くことが考えられます。
計画通りにスムーズに治療を進めるためにも、マウスピースの着脱や取り扱い、食事の内容に注意して過ごしましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。