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インビザラインのマウスピースを清潔に!お手入れ方法と注意点を解説

インビザラインのマウスピースを清潔に!お手入れ方法と注意点を解説

こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。

インビザラインは、1日20〜22時間以上マウスピースを装着したまま過ごす必要があります。清潔を保ち快適に使用できるように、正しい方法でお手入れすることが大切です。

インビザラインでは、マウスピースを1~2週間ごとに取り替えながら治療を進めます。

「すぐに新しいものに取り替えるのなら、毎回お手入れしなくてもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、それは間違いです。マウスピースのお手入れを怠ると、さまざまなトラブルにつながるからです。

今回は、インビザラインのマウスピースをお手入れする方法や、注意点について詳しく解説します。マウスピースのお手入れを怠ってはいけない理由についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのマウスピースのお手入れを怠ると

口臭が気になる人

インビザラインのマウスピースのお手入れを怠ると、さまざまなトラブルにつながります。

細菌が繁殖する

インビザラインのマウスピースは歯に密着させます。汚れが適切に洗浄されないと、歯や歯茎に汚れが付着して細菌が繁殖しやすくなるでしょう。

マウスピースは1日20〜22時間以上装着する必要があります。汚れたままのマウスピースを長時間装着し続けると、汚れや細菌の影響で虫歯や歯周病のリスクが高まります。

口内の環境が悪化すると、矯正治療の進行にも悪影響が出ます。歯並びの改善が遅れ、治療全体の期間が延びる可能性もあるでしょう。

マウスピースのお手入れは、健康的な歯と歯茎を維持し、矯正治療をスムーズに進めるために不可欠です。

口臭の原因になる

マウスピースのお手入れを怠ると口臭につながります。汚れたままのマウスピースを長時間装着すると口の中の環境が悪化するためです。

特に、マウスピースの裏側や歯の裏側、歯茎の隙間など、手入れが行き届かない箇所で細菌が繁殖して口臭の原因になるため注意しましょう。

マウスピースが変色する

マウスピースの汚れが適切に洗浄されないと、時間の経過とともに変色する可能性があります。

例えば、コーヒーや紅茶、赤ワインなど色素の強い飲み物、タバコにふくまれるタールなどは変色につながりやすいです。そのため、しっかりと洗浄する必要があります。

マウスピースが劣化する

マウスピースの洗浄が不十分な場合、食べかすや細菌がマウスピースに付着し、マウスピースが劣化する要因になります。

また、マウスピースを固定する役割を持つアタッチメントも汚れによって劣化します。アタッチメントはレジンでできており、汚れや細菌が長時間付着したままだと、変色したり、接合部分が脆くなったりします。

インビザラインのマウスピースのお手入れ方法

マウスピースを洗う

インビザラインのマウスピースのお手入れ方法を確認しましょう。

飲食時の取り扱い

マウスピースは食事と歯磨きの際には外し、それ以外では1日あたり20~22時間以上装着することが推奨されています。

マウスピースを外さずに飲食を行うと、マウスピースが汚れや色素を吸収し、変色や劣化の原因になります。飲食時にはマウスピースを外し、飲食後には歯磨きを行いましょう。

マウスピースの取り外し方

マウスピースを取り外す際は、まずはリラックスして、指でマウスピースの端を優しく持ち上げてください。片側の奥歯部分から始めて、ゆっくりと前に向かってマウスピースを外していくと良いでしょう。

力を入れすぎず、歯や歯茎を傷つけないように注意してください。急いで無理に引っ張ってマウスピースを外そうとすると、マウスピースの破損や、歯や歯茎を傷つける原因になります。

また、外したマウスピースを無造作に置いておくと、落としたり汚したり、紛失などのトラブルにつながります。外したマウスピースは専用のケースに入れるなど、丁寧に扱いましょう。

当院では、マウスピースを外す際に使用する専用のキットを用意しております。ネイルをしているなど、外しにくい場合は一度ご相談ください。

マウスピースの洗浄方法

マウスピースの洗浄は、歯科医師の指示に従って行いましょう。水で洗い流す方法と、洗浄剤につけ置きする方法が一般的です。

水で洗い流す方法

マウスピースを取り外したら、水で洗い流します。

柔らかいブラシや専用の洗浄ブラシを使用し、優しくブラッシングするとよいでしょう。適度な力で表面全体を軽くこするように洗浄することで、汚れや細菌を効果的に除去できます。

また、小さいサイズのブラシを使用すると、マウスピースの汚れを隅々まで丁寧に洗浄することができます。熱湯を使用するとマウスピースが変形することがあるので、必ず水を使用してください。

洗浄剤につけ置きする方法

水で洗い流す日々の手入れに加え、週に1~2回は洗浄剤を使用してマウスピースを洗浄するとよいでしょう。

ぬるま湯に専用の洗浄剤を溶かし、マウスピースを入れて浸け置きします。その後、マウスピースを取り出し、洗浄剤が残らないようにしっかりとすすぎます。

使用頻度やつけ置きの時間は製品によって異なるので、指示に従って使用してください。指定よりも高頻度で使用する、長時間つけ置きするなど、使用方法を守らなかった場合はマウスピースの劣化につながるかもしれません。

なお、専用の洗浄剤を歯科医院で取り扱っていることがあります。取り扱っていない場合でも、相談すれば適した製品を紹介してもらえるでしょう。

インビザライン用の洗浄剤も市販されているので、そちらを選んでも差し支えありません。

ただし、一般的な入れ歯用の洗浄剤はインビザラインのマウスピースには合わないことがあるので使用は避けましょう。

マウスピースを乾燥させる

マウスピースを乾燥させることで、衛生的な状態を保てます。

マウスピースを清潔なタオルで優しく拭き、余分な水分を取り除きましょう。その後、風通しのよい清潔な場所に置いて自然乾燥させます。

乾燥させる際には直射日光や高温を避け、埃や汚れが付着しないようにする必要があります。マウスピースを湿った状態で密閉されたケースに入れると、細菌が繁殖したりカビが発生したりするので注意しましょう。

また、ヘアドライヤーなどの熱を使った乾燥方法は、マウスピースの変形や劣化につながるので避けてください。

インビザラインのマウスピースをお手入れするときの注意点

インビザラインのマウスピースをお手入れするときの注意点イメージ

インビザラインのマウスピースをお手入れするときには、いくつかの注意点があります。

熱湯を使用しない

インビザラインのマウスピースを洗う際、熱湯を使用するのは避けるべきです。マウスピースは熱に敏感なプラスチックで作られているため、熱湯に浸すことで形状が変わる恐れがあります。

また、熱湯でマウスピースの素材が変質すると適切なフィット感が損なわれ、治療効果の低下につながります。熱湯に浸すことで表面が荒れて透明度が損なわれ、マウスピースが目立ちやすくなることもあるでしょう。

マウスピースの洗浄は、熱湯ではなくぬるま湯と柔らかいブラシ、または専用の洗浄剤を使用しましょう。

市販の歯磨き粉を使用しない

マウスピースの洗浄のために市販の歯磨き粉を使用するのは避けましょう。

市販の歯磨き粉には、研磨剤や漂白剤などの成分が含まれていることがあります。こうした成分はマウスピースの表面を傷つけたり、変色させたりする可能性があります。

強くこすらない

インビザラインのマウスピースを洗浄するときは、強くこすらないように注意しましょう。マウスピースはデリケートなプラスチックでできているので、強い摩擦によって傷ついたり表面が荒れたりする可能性があるからです。

過度な力での洗浄はマウスピースの形状を変える原因になり、適切なフィット感が損なわれると矯正治療に悪影響を及ぼします。

インビザラインのマウスピースのお手入れを行う頻度

インビザラインのマウスピースのお手入れを行う頻度イメージ

インビザラインのマウスピースのお手入れは、食後や飲み物を摂取した後に行うのが基本です。

食事のときにマウスピースを外した後、洗浄せずにそのまま装着してしまうことがあるかもしれません。外出先でどうしても洗浄できないときは仕方ないでしょう。

ただし、洗浄しない頻度が高ければ、変色や劣化のリスクが高くなります。理想的なお手入れの頻度は毎食後ですが、それが難しい場合には少なくとも1日1回はしっかりと洗浄するようにしましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインのマウスピースは、ワイヤー矯正とは異なり、簡単に取り外しができるというメリットがあります。マウスピースを取り外すことで、しっかり歯磨きができマウスピースの洗浄も素早く行えます。

食事の後は歯磨きとマウスピースの洗浄をセットで行う習慣をつけるとよいでしょう。マウスピースの洗浄を怠ると、細菌が繁殖したりマウスピースが変色したりします。

また、熱湯を使ったり、強くこすったりといった誤った洗浄方法はマウスピースを傷つけ、変形させる可能性があるため注意が必要です。お口の中を清潔に保ち、矯正治療をスムーズに進めるためにも、マウスピースは正しい方法でお手入れしましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。