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インビザラインのマウスピースが浮くときはどうする?対処法を解説

インビザラインのマウスピースが浮くときはどうする?対処法を解説

こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。

「インビザラインを新しいものに交換してから浮いている気がする」「浮いているけど対処法がわからない」など、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。マウスピースが浮いているように感じると、このまま使ってよいのかと疑問に思うでしょう。

マウスピースを正しく装着できていないと、予定通りに歯が動きません。そのまま使い続けると、矯正期間の延長やマウスピースの作り直しが必要になることもあるため、異常を感じたら早めに対処しましょう。

この記事ではインビザラインのマウスピースが浮く原因や、浮いたときの対処法をお伝えします。

インビザラインとは?

インビザラインのマウスピース

インビザラインは、透明な樹脂で作られたマウスピースを使用して歯並びを矯正する治療です。マウスピースを1〜2週間に1回程度の頻度で新しいものに交換することで、少しずつ歯を動かして理想の歯並びを目指します。

インビザラインでは、ワイヤー矯正のように金属のブラケットやワイヤーは使用しません。マウスピースで歯全体を覆い、少しずつ一定の力をかけ歯を移動させます。

マウスピース1枚で動かせる歯の距離は、最大0.25mm程度です。ゆっくりと歯を移動させるので、痛みが少ないといわれています。

マウスピースは取り外せるため、食事や歯磨きの邪魔になりません。外して洗浄できるので衛生的に使用できます。

また、マウスピースは透明なので、装着していても目立ちにくいです。

ただし、マウスピースは1日22時間以上、食事と歯磨きの時以外は装着する必要があります。装着時間が足りないと予定通りに歯がうごかず、治療計画の練り直しやマウスピースの作り直しが必要になることがあるでしょう。

インビザラインのマウスピースが浮く原因

インビザラインのマウスピースが浮く原因を考える人

マウスピースが浮く原因には、装着時間の不足やマウスピースの変形など、さまざまな理由が考えられます。それぞれ解説していきます。

歯とマウスピースが馴染んでいない

マウスピースを新しいものに交換した直後は、マウスピースが浮いているように感じることが多いです。新しいマウスピースには、歯を動かすための隙間が設けられているためです。

通常、2〜3日装着を続けていれば、歯がマウスピースの形に沿って動いて自然に浮きが落ち着きます。

装着時間を守れていない

1日22時間以上の装着時間を守れていなかったり、1日に何度もマウスピースを付け外ししていたりすると、歯が治療計画通りに動きません。次のマウスピースに取り替えたときにズレが大きくなり、浮いてしまいます。

しっかり装着できていない

マウスピースを奥まで装着したつもりでも、実は正しい位置ではないことがあります。歯の根元が浮いていると感じるときは、マウスピースをしっかり装着できていないかもしれません。

インビザラインの形に不具合がある

マウスピースが浮く場合、ヒビや歪みなどマウスピースの形の不具合が原因の可能性もあります。マウスピース自体が不良品の場合もまれにあるので、装着前に必ず確認しましょう。

マウスピースの変形・破損は、ケースに入れず持ち運んだり、過度に付け外しを繰り返したりすることが原因になります。マウスピースは薄いので、取り扱い方に注意しましょう。

また、取り扱い方だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も注意しなければなりません。強い力が加わるため、インビザラインの破損・変形がおこりやすいです。

歯の状態とアタッチメントの有無

アタッチメントを装着していない場合、前歯部分が浮きやすいです。

アタッチメントとは、歯を効率的に動かすために、歯の表面に取り付けられる小さな突起のことです。アタッチメントをつけることで、マウスピースが滑らなくなるので保持力が高まります。

歯と同じような色のレジンを使うので目立ちにくいですが、前歯は見た目を重視してアタッチメントを使用しないこともあるでしょう。マウスピースの保持力が弱まることから、浮きやすくなります。

歯の形や歯の位置も、マウスピースが浮く原因になりえます。前から2番目の歯は浮きやすいとされています。

3番目の歯が八重歯になっている場合などは、歯の根元にマウスピースの縁がフィットしにくいでしょう。

奥歯が低い

前歯は装着できているのに、奥歯だけが浮いているように感じる場合は、奥歯の高さが前歯より低い可能性があります。奥歯は噛みしめるときに力がかかりやすい場所のため、マウスピースを使って生活しているうちに力がかかり、奥歯が沈み込んでしまうことがあるのです。

マウスピースを外しても奥歯が噛み合っていないと感じる時は、食事や私生活に支障をきたすかもしれません。早めに歯科医院へ連絡してください。

インビザラインのマウスピースの浮きの許容範囲は?

インビザラインのマウスピースの浮く

前述したように、インビザラインのマウスピースが浮く原因はさまざまです。特に、治療開始時や新しいマウスピースに交換したばかりの頃は、マウスピースが浮きやすいです。

1〜2mm程度までの浮き上がりは許容範囲と考えていいでしょう。2〜3日ほどで歯が動くことで解消されるので、様子を見てください。

ただし、1週間以上マウスピースが浮いていたり、違和感が続いたりするようであれば歯科医院に連絡しましょう。マウスピースの形の不具合やアタッチメントの装着を検討したほうがいい場合があります。

インビザラインのマウスピースが浮いた状態だといけない?

インビザラインのマウスピースが浮いた状態だといけないことを伝えるインビザラインのマウスピースが浮いたまま使い続けると、どのようなことがおきるのでしょうか。マウスピースが浮いた状態では歯に適切な圧力がかからず、歯が計画通りに動きません。

治療期間が長引くことや、マウスピースとのズレが蓄積されて後半に使用するマウスピースを装着できなくなることがあります。そうなれば計画を立て直し、マウスピースの作り直しが必要になるかもしれません。これまでかけてきた時間や費用が無駄になってしまいます。

インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法

歯科医師に相談

それでは、マウスピースが浮いているときにできる4つの対処法をご紹介します。

  • 装着時間を見直す
  • 1つ前のマウスピースに戻してみる
  • チューイーを使う
  • 歯科医院に相談する

それぞれ解説します。

装着時間を守る

マウスピースを装着している時間が短いと、計画通りに歯が動かずマウスピースが浮く原因になります。1日22時間以上は必ず装着してください。

また、食事や歯磨きのときにはマウスピースをはずしますが、それ以外に不必要に付け外しをしないようにしましょう。装着時間の減少や破損・変形の原因になるので気を付けてください。

チューイーを使用する

インビザラインはマウスピース型なので、容易に付け外しができます。

ただし、浮かないよう正しく装着するには指では限界があります。チューイーを噛んで、歯に密着させる必要があるのです。

上下の歯にマウスピースをはめたら、歯を1本ずつマウスピースにはめ込んでいくようにチューイーを噛みましょう。浮いていると感じる部分は重点的に噛むとフィットしやすいです。

マウスピースを新しいものに交換した直後は特に浮きやすいため、チューイーは15分以上噛みましょう。

1つ前のマウスピースに戻してみる

マウスピースの装着時間が足りなかった場合、治療予定の位置まで歯の移動が完了していない可能性が高いです。歯の移動が完了していない状態で新しいマウスピースをつけても浮いてしまうため、1段階前のマウスピースを数日延長してみましょう。

予定の位置まで歯が動いてから再度新しいものに交換すると、フィットする可能性があります。

歯科医院に相談する

使用方法や装着時間を守っているにも関わらず、数日たってもマウスピースの浮きが気になる場合は歯科医院に相談しましょう。マウスピースが破損・変形している場合や、アタッチメントが必要になる場合は、歯科医院でないと対応できません。

自己流で間違った対処をしたり浮いたまま使い続けたりすると、治療期間が伸びたりマウスピースの作り直しが必要になる可能性があります。追加費用が発生することもあるでしょう。

異変を感じたときは、早めに歯科医院に連絡してください。

まとめ

インビザラインのマウスピース

この記事では、インビザラインのマウスピースが浮く理由や対処法についてお伝えしました。マウスピースを交換した直後は特に浮いていると感じやすいので、装着時間や装着方法を守ったうえで2〜3日様子をみてみましょう。

それでも改善されない場合は、他に浮く原因があるかもしれません。違和感や浮きを1週間以上放置してしまうと、治療計画とは違う位置に歯が動く可能性もあります。違和感がある場合は早めに歯科医院に連絡しましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。