こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
インビザラインは、透明なマウスピースを装着することで歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。歯を予定通り動かすためには、マウスピースの1日の装着時間を守る必要があります。
マウスピースの1日の装着時間が気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、インビザラインで使用するマウスピースの1日の装着時間について解説します。
インビザラインで使用するマウスピースの1日の装着時間
インビザラインで使用するマウスピースの1日の装着時間は、20~22時間が目安です。つまり、食事や歯磨き以外の時間は、ほぼ1日中マウスピースを装着する必要があります。
マウスピースをほぼ1日中装着しなければならない理由は、矯正の効果を最大化して均一に歯を動かすためです。マウスピースを装着している間は歯に圧力がかかり、少しずつ歯を動かすことができます。
しかし、マウスピースを取り外している間は圧力がかからないため歯は動きません。また、インビザラインでは、矯正治療の開始前に治療計画を立てて歯の動きに合わせたマウスピースを作成します。
1日20~22時間装着することを前提として治療計画が立てられているため、1日の装着時間を守ることが大切です。
マウスピースの装着時間を守らないと
インビザラインのマウスピースはほとんど1日中装着する必要がありますが、装着時間を守れないこともあるかもしれません。マウスピースの装着時間を守れず、装着時間が短くなった場合はどうなるのでしょうか。
治療期間が延びる
前述したように、インビザラインのマウスピースは1日20~22時間装着しなければなりません。この装着時間を守った場合に1日に歯が動く量を計算してマウスピースが作成されているため、装着時間を守れていなければ計画通りに歯が動きません。
その結果、最初に予定していた治療期間よりも長引くことが考えられます。治療期間が長引けば、費用の負担が増加する可能性もあるでしょう。
マウスピースが合わなくなる
インビザラインでは、1~2週間ごとに新しいマウスピースへ交換しながら歯を動かしていきます。装着時間が守られていなければ治療計画通りに歯が動かないため、新しいマウスピースが合わなくなります。マウスピースが合わなければ、痛みや圧迫感を覚えるでしょう。
マウスピースを装着できなくなった場合、新たに治療計画を立て直す必要があるかもしれません。場合によっては、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。
マウスピースを作り直す場合、新しいマウスピースが出来上がるまでは矯正治療が止まってしまうでしょう。追加の費用がかかるケースもあります。
綺麗な歯並びにならない
マウスピースの装着時間が不足すれば、矯正の効果を十分に得られません。あらかじめ立てた治療計画のとおりに歯が動かないと、理想の歯並びを得られない可能性があります。
満足できる歯並びを得るには、装着時間を守ることが大切です。矯正治療は高額な場合が多いので、理想の歯並びを得るためにもしっかり装着してください。
後戻りを起こす
マウスピースを装着していない時間は歯に矯正力がかからないため、歯が元の位置へ戻ろうとします。このことを後戻りと呼びます。
マウスピースを装着していない時間が長くなるほど後戻りは進み、せっかく治療した歯並びが元の歯並びへと戻ってしまう可能性があります。
マウスピースの装着時間を守るためには
マウスピースの装着時間を守ろうと意識していても、うっかりマウスピースの装着を忘れることもあるでしょう。装着時間を守るためには工夫が必要です。
以下の方法を参考にしてみてください。
規則正しい生活をする
マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外しますが、それ以外の時間は基本的に装着しておく必要があります。不規則な生活ではマウスピースの着脱時間がバラバラになり、取り外した後の装着忘れも起こりやすいでしょう。
規則正しい生活をしていれば、毎日同じ時間に食事や歯磨きをするため、装着の習慣が身につきやすいです。
スマホのアラームやリマインダーを利用する
マウスピースの装着を忘れやすいタイミングとして、食後や入浴後が挙げられます。食後やお風呂上りの時間を予想し、スマホでアラームを設定しておけば忘れずにマウスピースを装着できるでしょう。
また、リマインダー機能を利用すれば、指定した時間に装着するように通知できます。日頃からマウスピースの装着を忘れやすい場合は、リマインダー機能を利用してもよいでしょう。
歯ブラシやマウスウォッシュを常備する
出先での食後に歯磨きができないため、マウスピースの装着時間が短くなってしまう方も多いでしょう。
外食が好きな方や、外食が続くような場合は、歯ブラシやマウスウォッシュを持ち歩いてください。出先でも口腔内を清潔にできるため、食後もすぐにマウスピースを装着できます。
マウスピースを専用ケースに保管する
マウスピースを外した時には必ず専用マウスピースに入れることを習慣にしましょう。何らかの理由でマウスピースを外しても、破損や紛失を予防できます。
外したマウスピースをティッシュで包んだり机に放置したりすれば、そのまま装着を忘れて装着時間が短くなることもあるでしょう。マウスピース専用のケースを持ち運び、外した際には必ずケースへ保管してください。
マウスピースの装着時間を守れなかったときは
どれだけ心がけていても、何らかの原因で装着時間を守れないこともあるでしょう。マウスピースの装着時間を守れなかった場合には、以下の方法で対処してください。
マウスピースの交換時期を延ばす
インビザラインのマウスピースは、通常1~2週間で新しいマウスピースへ交換します。
しかし、装着時間が足りずに歯が動いていなければ、新しいマウスピースが入らなかったり痛みが現れたりする可能性があります。無理に新しいマウスピースへ交換しても、計画通りに歯が動いていないためうまくマウスピースを装着できないでしょう。
マウスピースの装着時間が短い日が続いた場合は、交換時期を延ばすと良いでしょう。次のマウスピースをスムーズに装着できるようになるまで同じマウスピースを使用し、歯が動いてから新しいマウスピースへ交換します。
歯科医院へ相談する
装着時間を守れない日が続いてしまった場合は、歯科医師へ相談しましょう。どの程度歯が動いているのか確認し、マウスピースの交換時期を再度調整してもらうことができます。
マウスピースの作り直しが必要になる場合もあるため、自己判断でマウスピースを交換するよりも正しく矯正治療を進められます。マウスピースを長時間装着することが難しい場合には、他の矯正方法への変更も含めて相談してみると良いでしょう。
まとめ
インビザラインのマウスピースは、1日20~22時間装着しなければなりません。装着時間が短くなると矯正治療が計画通りに進まず、治療期間の延長やマウスピースの作り直しが必要になるかもしれません。
治療計画通りに進めるためにも、日頃からマウスピースを外した後はすぐに装着することを習慣化しましょう。外食後に外したまま忘れてしまうケースが多いため、スマホのアラームを利用したり、歯ブラシを常備したりして装着忘れを予防してください。
マウスピースの装着時間を守れない日が続いた場合は、すぐに歯科医院へ相談しましょう。
インビザラインを検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。