こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
マウスピース矯正を希望する場合、治療期間が気になるのではないでしょうか。矯正治療は、虫歯の治療と違って治療期間が長くかかります。できるだけ早く終わらせたいと思う方も多いでしょう。
今回は、マウスピース矯正の治療期間の平均や、治療期間が延長になるケースについて詳しく解説します。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法です。矯正装置が透明で目立たないことがメリットで、矯正装置が目立つことに抵抗のある方から選ばれています。
歯を動かしたい方向に少しずつずらして作られたマウスピースを装着することで、歯に圧力をかけて動かします。現在の状態から歯並びが整うまで、40〜50枚のマウスピースを使うのが一般的です。
マウスピース矯正の治療期間の平均は?
マウスピース矯正の治療期間の平均は、2年程度です。
ただし、治療期間は口内や歯並びの状態、矯正する範囲によって大きく異なります。部分矯正であれば1年未満、全体矯正の場合は3年程度かかるでしょう。
個人差が非常に大きいので、マウスピース矯正を希望する場合は治療期間がどのくらいになるのかしっかりと確認してください。
マウスピース矯正の治療期間の決める要素
マウスピース矯正の治療期間を決める要素をご紹介します。歯を動かす距離が長い場合や、歯を動かしにくい場合は、治療期間が長くなるでしょう。
歯にかける圧力が強すぎると歯にダメージを与えるため、どのような矯正治療でも歯の移動速度には限界があります。特にマウスピース矯正の場合、1枚のマウスピースで移動できる距離が限られているので、歯を動かす距離が長い場合は治療期間が長くなる傾向にあるのです。
抜歯の有無
抜歯の有無は、マウスピース矯正の治療期間を左右します。抜歯をする必要がある症例の場合、歯の移動距離が長くなるため治療期間も長くなるのです。
基本的に、歯を並べるためのスペースが足りない場合に抜歯を行います。
歯の重なりの度合い
歯の重なりが大きく、歯を大きく移動する必要がある症例は、治療期間が長くなることが多いです。歯を並べるスペースがあり、前歯1本の傾きを治したいだけの場合などは、治療期間も短いでしょう。
年齢と性別
こどもよりも成人のほうが骨の代謝が悪いので、歯が動くのに時間がかかります。特に、顎の骨が硬い男性は、歯が動きにくい傾向にあるのです。
マウスピース矯正の治療期間が延長になるケース
以下にご紹介するケースでは、治療期間が延長になる可能性があります。ご自身で注意できることも多いので、スムーズに治療を進められるように気をつけましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期を守っていない
マウスピース矯正のマウスピースは、1日20時間以上装着することを想定して作られています。マウスピースは食事や歯磨きのときに取り外し可能ですが、装着時間が守られていないと治療期間が延びる原因になります。
また、マウスピースは決められた期間が経過したら、次の段階のマウスピースに交換しなければなりません。ご自身で交換する必要があるので、交換する日を忘れないようにしましょう。
治療の途中で虫歯・歯周病になった
矯正治療前に虫歯や歯周病が見つかった場合、先に治療を行います。矯正治療の途中で虫歯や歯周病になった場合は、虫歯・歯周病の治療を優先するため、矯正治療を中断するのが一般的です。
矯正治療を中断すると、矯正治療が遅れて計画どおりに矯正が進まなくなるでしょう。
矯正装置のトラブルを放置した
マウスピースが破損するなどのトラブルが起こることがあります。
マウスピースが破損・変形した場合、放置して使い続けてはいけません。そのまま使用しても計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。
次の通院を待たずに、早めに歯科医院に連絡して対処方法を確認しましょう。
また、マウスピース矯正では、矯正治療をスムーズに進めるためにアタッチメントという樹脂の突起を歯につけることがあります。アタッチメントが外れた場合も、計画どおりに治療が進まなくなるので、早めに歯科医院に連絡しましょう。
マウスピース矯正を計画どおりに終わらせる方法
マウスピース矯正では、治療計画を立てた段階で矯正開始から完了までのシミュレーションを行い、すべてのマウスピースを作製することが多いです。
マウスピースを装着できなくなった場合や、歯が想定外の動きをした場合、作製したマウスピースを装着できなくなるでしょう。マウスピースの作り直しが必要になるため、計画どおりに治療が進みません。
マウスピースの使用方法を守ることや、トラブルが起こった際は早めに歯科医院に連絡することが非常に重要です。
マウスピース矯正を計画どおりに終わらせる方法は、以下のとおりです。
マウスピースの装着時間・交換時期を守る
マウスピースは、1日20時間以上装着する必要があります。食事や歯磨きのとき以外は、基本的に装着し続けましょう。外したままつけ忘れることがないように注意してください。
また、マウスピースは決められた期間が経過したら、次のマウスピースに交換する必要があります。同じマウスピースの装着を続けても、歯の移動は進みません。交換時期をしっかりと守ることが大切です。
トラブルが起こった際は迅速に対応する
マウスピースの破損や変形、紛失などのトラブルがあった場合は、早めに歯科医院に連絡しましょう。放置すると、計画どおりに治療が進まなくなります。歯につけたアタッチメントが外れた場合も同様です。
破損・変形したマウスピースを使い続けると、歯が誤った位置に移動する可能性もあります。治療が進まないだけでなく、修正のために追加で時間・費用がかかるかもしれません。
トラブルが起こった場合は、必ず歯科医院に連絡してください。
お口の中の清掃を丁寧に行う
矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療の遅れにつながります。虫歯や歯周病にならないように、日々のケアを徹底しましょう。
マウスピース矯正は歯磨きのときにマウスピースを外せるので、ワイヤー矯正と比較すると歯磨きしやすいです。
しかし、基本的に歯とマウスピースが密着し続けるので、唾液の自浄作用をうまく受けられません。何も装着していない状態と比べると虫歯・歯周病になりやすいので、しっかりと歯磨きする必要があります。
自己流で磨いていると磨き残しができやすいので、一度歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方も教えてもらえます。
また、歯磨きの際には、同時にマウスピースの清掃も行ってください。マウスピースの汚れは、流水を当てながら指で擦り洗いをする、柔らかめの歯ブラシで擦るなど、優しく取り除きましょう。
予定どおりに通院する
マウスピース矯正の場合は、ワイヤー矯正と違って定期的にワイヤーを調整するなどの処置は必要ありません。
ただし、矯正治療の進行具合や、何か問題が起こっていないかなどをチェックするために定期的に通院する必要はあります。定期的にしっかりと通院することで、矯正治療の状態を確認するだけでなく、ご自身ではわからないトラブルに早めに対処できます。
通院の際はクリーニングを行う歯科医院が多いので、ご自身では取りきれない汚れを除去することも可能です。虫歯や歯周病の予防につながるので、必ず定期的に通院しましょう。
まとめ
マウスピース矯正の治療期間の平均は、2年程度です。
ただし、歯並びの状態によって個人差があるので、歯科医院でお口の中を診てもらったあと、しっかりと確認しましょう。部分矯正の場合は1年程度、全体矯正の場合は3年程度かかるのが一般的です。
また、マウスピース矯正は自己管理が必要な矯正方法です。取り外しができますが、装着時間・交換時期をきちんと守らなければなりません。管理ができていないと、矯正時間が延びることがあるので注意が必要です。
マウスピース矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。