こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
痛みも少なく目立たないので、インビザラインの部分矯正に興味を持っている人もいるでしょう。特に、できるだけ早く矯正を終わらせたい人や費用を抑えたい人に人気です。
治療を開始する前に、インビザラインの部分矯正のメリットやデメリットなどを知っておくことは大切です。
本記事では、インビザラインの部分矯正のメリットとデメリット、治療できる症例とできない症例について具体的に解説します。
インビザラインの2つの治療法
インビザラインとは、マウスピース矯正のブランドです。世界中で多くの歯科医師が採用しています。
インビザラインの矯正治療法は、大きく分けて全体矯正と部分矯正の2つがあります。本項目では、インビザラインの2つの矯正治療法について解説します。
全体矯正
広範囲の歯並びの矯正や噛み合わせの調整など、全体的に歯を動かす治療方法です。部分矯正と違って、噛み合わせを調整したり奥歯を動かしたりできます。
全体的に歯を動かすため、治療期間が長くかかり矯正費用も高額になる傾向があります。
しかし、問題がある部分にしっかりとアプローチできるので、満足のいく歯並びになるでしょう。治療後も後戻りしにくいなどのメリットがあります。
部分矯正
部分矯正とは、名前のとおり気になる部分のみ矯正する治療法です。主に、前歯部分の矯正を行う方法です。
「数本の歯だけ気になる」「前歯の見栄えをよくしたい」など、部分的な治療を希望している人から選ばれています。
インビザラインの部分矯正のメリット
インビザラインの部分矯正のメリットを確認しましょう。
矯正治療が早く終わる
インビザラインの部分矯正は、全体矯正に比べると治療が早く終わります。先ほども触れたとおり、部分矯正では気になる部位のみ矯正するからです。噛み合わせや全体の歯並びを動かす全体矯正よりも早く治療が終了します。
「結婚式に間に合わせたい」「就職活動が始まるまでになんとかしたい」「仕事が忙しいので長期間通えない」など、期限が迫っている人や忙しい人も矯正治療に踏み切れるでしょう。部分矯正に必要な期間に関しては、後ほど詳しく解説します。
矯正費用が比較的安い
インビザラインの部分矯正の費用は、全体矯正やワイヤーでの部分矯正に比べて安い傾向があります。詳しい費用に関しては後ほど解説しますが、一般的に矯正治療は自由診療です。
精密検査や、矯正費用、調整料金などは、すべて自費で払わなければなりません。そのため、高額になることが多いです。
インビザラインの部分矯正は、他の矯正治療に比べると費用が安いので、できるだけ費用を安く抑えたい人や、予算に限界がある人でも治療を受けやすいでしょう。
インビザラインの部分矯正のデメリット
インビザラインの部分矯正には、メリットだけでなくデメリットもあります。治療を検討する際は、デメリットについても理解をして決定してください。
適応できない症例がある
インビザラインの部分矯正は、適応できない症例もあります。例えば、噛み合わせの調整が必要な場合や、重度の不正咬合などが挙げられます。
矯正治療をする前に精密検査を実施し、歯並びや顎の骨の状態を確認します。見た目には数本の歯を治すだけに見えても、実際に確認すると顎の骨格が関係しているケースもあるでしょう。
部分矯正では治療できないと判断された場合は、インビザラインの全体矯正やワイヤー矯正を検討しなければなりません。
後戻りしやすい
インビザラインの部分矯正のみを行った場合は、全体矯正に比べて後戻りしやすい点を理解しておかなければなりません。後戻りとは、矯正後に歯が元の場所に戻ることです。
後戻りをした場合は、再矯正をしなければなりません。後戻りを防ぐためにも、リテーナーの装着を徹底したり、頬杖をつくなどの癖がある場合は改善しましょう。
インビザラインの部分矯正で治療できる歯並び
インビザラインの部分矯正は、前歯部分の歯並びの乱れを対象としています。実際に部分矯正が可能かは精密検査で判断しますが、一般的に次の治療が可能です。
矯正治療後の後戻り
後戻りを治すための矯正治療は、インビザラインの部分矯正で可能です。一度矯正治療を終えているため、後戻り矯正では大掛かりな矯正治療の必要がないケースが少なくありません。
ほとんどの場合、短期間で矯正治療を終えられるでしょう。
すきっ歯
すきっ歯とは、歯と歯の間が空いている状態です。すきっ歯の場合もともと歯を動かすスペースがあるので、部分矯正で治療ができる可能性が高くなります。
特に噛み合わせが関係していないケースや、他の不正咬合を併発していないケースでは、部分矯正で治療ができる場合が多いでしょう。もちろん、精密検査をして、骨格や歯並びの状態を調べた後で決断しなければなりません。
軽度の不正咬合
軽度の不正咬合の場合は、部分矯正ができる可能性があります。例えば、2本〜3本の数本だけを矯正する場合や、大きく動かす必要がない場合、抜歯をしなくてもよい場合、噛み合わせに問題がない場合などです。
軽度の不正咬合であれば、出っ歯や叢生(歯が凸凹していること)も治療できるケースがあるでしょう。
インビザラインの部分矯正で治療できない歯並び
インビザラインで部分矯正できない症例は、次のとおりです。
噛み合わせの調整が必要な症例
先ほども触れたとおり、部分矯正では噛み合わせの調整ができません。噛み合わせを調整するためには、奥歯からじっくりと歯を動かす必要があるからです。
噛み合わせを調整する必要がある症例では、全体矯正で治療します。
重度の不正咬合
気になる部分が一部だけであったとしても、歯並びの乱れが重度である場合は部分矯正では治療できません。抜歯の必要があるケースや、歯を動かすための十分なスペースがない場合などです。
重度の不正咬合の場合も、全体矯正が必要です。
インビザラインの部分矯正で治療する場合にかかる期間
インビザラインの部分矯正をする場合、治療にかかる期間の目安は2か月〜1年です。インビザラインの全体矯正だと短くても1年半かかり、多くの場合2年か〜3年を要します。
部分矯正のほうが、圧倒的に短い期間で治療を終えられることが分かるでしょう。ちなみに、ワイヤー矯正で部分矯正を行う場合にかかる期間も、2か月〜1年程度です。
インビザラインの装着時間が短かったり、装着方法が間違っていたりすると治療が長引きます。治療計画通りに終えるためにも、装着時間や方法を守りましょう。
インビザラインの部分矯正で治療する場合にかかる費用
インビザラインは自由診療なので、矯正治療にかかる費用は歯科医院によって異なります。
一般的な費用の相場は20万円〜65万円です。歯並びの状態によって使用するインビザラインの枚数が異なるため、値段も変動します。
インビザラインの全体矯正にかかる治療は70万円〜120万円なので、部分矯正のほうが安いことがわかります。ワイヤー矯正の場合は30万円〜70万円です。
ワイヤー矯正の場合は、表側矯正か裏側矯正かなど矯正の方法によっても異なります。
また、矯正治療そのものにかかる費用に加え、精密検査料金や調整料金、リテーナー装置の費用などが別途かかることも考慮しておく必要があります。歯科医院によっては、すべてを含めたトータルフィー制度を採用していることもあるでしょう。
まとめ
インビザラインの部分矯正は、すべての症例を治療できるわけではありません。適応できるケースであれば、治療費や治療期間を抑えて治療できるでしょう。
忙しい毎日の中、できるだけ早く治療を終えたい人や、矯正治療の予算が限られている人から選ばれています。今まで「矯正は無理だ」と諦めていた人も、適応症例の可能性があります。
まずは、カウンセリングや精密検査を受け、歯科医師とよく相談しましょう。
インビザラインの部分矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。