こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
「インビザライン矯正を考えているけど痛いのかな?」「痛いと感じる原因は何だろう?」「痛いときはどうすればいいの?」と頭を悩ませていませんか?
インビザライン矯正は透明なマウスピースを使用した矯正方法です。目立ちにくいことや、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないことから、治療を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、患者さまによってはインビザライン矯正中に痛みを感じる場合もあります。
本記事では、インビザラインで感じる痛みの原因や対処法について詳しく解説します。インビザライン矯正を検討している方や、インビザライン治療中で痛みを感じて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインは痛いの?
インビザライン矯正がどれほど痛みを伴うのか、治療を始める前に知りたいと考える方は多いでしょう。結論からお伝えすると、インビザライン矯正は、治療を中断したり鎮痛剤を使用したりするほどの痛みを伴うことはほとんどありません。
第一に、インビザライン矯正は痛みが少ない矯正治療です。痛みを感じることが少ない理由は、強い力をかけて一気に歯を動かすのではなく、複数のマウスピースを使用して徐々に歯を動かしていくためです。
マウスピースを初めて装着したときや、新しいマウスピースに交換したときに軽い違和感を覚える場合はありますが、慣れてくるとなくなります。
インビザライン矯正中に痛いと感じる原因
では、実際に患者さまがインビザラインで痛みを感じるときはどのようなときなのでしょうか。インビザライン矯正で痛みを感じる主な原因は、以下の6つです。
- 歯が圧迫されて痛む
- マウスピースに慣れていない
- アタッチメントが引っかかる
- 歯が後戻りしている
- 抜歯した部分に痛みを感じる
- 矯正で歯根膜が敏感になっている
順番に解説していきます。
歯が圧迫されて痛む
インビザライン矯正は、マウスピースを使用して歯を徐々に移動させていく矯正方法です。マウスピースによって歯が圧迫されるため、軽い痛みを感じることがあります。
鎮痛剤を使用するほどの強い痛みを感じることはほとんどありません。マウスピースを初めて装着したときに違和感を覚えても、数日もすれば慣れるため基本的には問題ないでしょう。
マウスピースに慣れていない
新しいマウスピースに交換するということは、歯をさらに移動させていく段階ということです。交換前のマウスピースとは異なる負荷を歯に加えるため、違和感や圧迫感を覚えることが多いです。
しかし、マウスピースを交換したときに感じる違和感も一時的なものであり、数日もすれば慣れてくるでしょう。
アタッチメントが引っかかる
インビザライン矯正では、マウスピースだけではなくアタッチメントという補助矯正器具を使用することがあります。アタッチメントには歯に加わる力を調節する役割があり、矯正治療が終了するまで取り外しはできません。
このアタッチメントが、マウスピースを取り外す際に引っかかって痛みを感じる場合があります。アタッチメントの角を丸めるといった処置も可能なため、痛みを感じたら歯科医師に相談しましょう。
歯が後戻りしている
インビザライン矯正中は、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。装着時間を守らなければ、せっかく動いた歯が元の位置に戻ろうとします。この現象のことを後戻りといいますが、歯が後戻りしたあとにマウスピースを装着すると痛みを感じるでしょう。
インビザライン矯正が終わったあとも保定装置を付けて後戻りを防止する必要がありますが、保定装置の装着を怠るとほぼ100%歯が後戻りします。後戻りしたあとに保定装置を装着すると痛みを生じる場合があるため、保定期間中は保定装置の装着を忘れないようにすることが大切です。
抜歯した部分に痛みを感じる
歯並びが極端に悪かったり歯が重なったりしている場合は、歯を動かすためのスペースを作るために抜歯をする場合があります。インビザライン矯正自体は痛みが少ない治療法ですが、抜歯をした際は痛みを感じることがあるでしょう。
痛みが強い場合は歯科医師に相談して、鎮痛剤をもらって対処しましょう。
矯正で歯根膜が敏感になっている
インビザライン矯正中は、歯の根の部分を囲む歯根膜に力を加えながら歯を動かしています。そのため矯正中は歯根膜が敏感になっており、食べものを噛むなどの行為によって痛みが生じる場合があります。
痛みが強い場合は歯根膜炎という状態になっている可能性が考えられるため、速やかに歯科医師に相談してください。
インビザライン矯正中に痛いと感じたときの対処法
ここまで、インビザライン矯正中に痛いと感じる原因について解説してきました。では、痛みを感じたときはどのように対処すればよいのでしょうか。
インビザライン矯正中に痛みを感じたときの主な対処法は、以下の7つです。
- 1つ前のマウスピースに戻す
- 矯正用ワックスを処方してもらう
- マウスピースのフチや突起部分を削る
- マウスピースを長時間外さない
- 鎮痛剤を処方してもらう
- 柔らかいものを食べる
- 歯科医師に相談する
順番に解説していきます。
1つ前のマウスピースに戻す
インビザライン矯正中に痛みが出る原因の1つとして、現状の歯並びとマウスピースのミスマッチが挙げられます。ある程度の負荷をかけないと歯は動かせませんが、あまりにも痛みが大きいようであれば1つ前のマウスピースに戻すと痛みが緩和される場合があります。
しかし、1つ前のマウスピースに戻すことはあくまで一時的な対応です。継続していると矯正治療が進まず、治療計画の見直しが必要になる可能性もあります。
そのため、独断せずに必ず歯科医師と相談しましょう。
矯正用ワックスを処方してもらう
矯正用ワックスは、マウスピースやアタッチメントを覆って口内をカバーするためのものです。誤って飲み込んでも人体に影響はなく、安心して使用できます。
インビザライン矯正中にアタッチメントが口内に当たって痛みを感じる場合は、矯正用ワックスを使用すれば痛みが緩和されることがあります。矯正用のワックスは歯科医師が処方してくれますので、アタッチメントの突起部分が気になる場合は相談してみましょう。
マウスピースのフチや突起部分を削る
マウスピースのフチや変形した部分などが口内に当たり、痛みを感じることがあります。気になる部分を削ることで解決する場合がありますが、必ず歯科医師に対応してもらいましょう。
ご自身で調整するとマウスピースがうまく装着できなくなったり、フチがより鋭利になって口内を傷つけたりする可能性があります。マウスピースを装着できなくなると治療計画の見直しが必要になるため、痛みを感じたら歯科医院を受診してください。
マウスピースを長時間外さない
マウスピースを装着していない時間が長くなるほど、歯が元の位置に戻る後戻りが起こる可能性が高くなります。後戻りが起こったあとにマウスピースを装着すると痛みを感じることがあるため、インビザライン矯正中はマウスピースをなるべく外さないようにすることが大切です。
マウスピースの装着時間を守れば、治療期間の延長を防ぐことにも繋がります。
鎮痛剤を処方してもらう
インビザライン矯正中に痛みがある場合は、鎮痛剤の服用も効果的でしょう。痛みが長期間続くときや痛みがひどいときは、我慢せずに鎮痛剤を処方してもらいましょう。
歯科医院で処方してもらったものでも市販されているものでも問題ありません。
ただし、イブプロフェン系の鎮痛薬を繰り返し服用すると、歯の動きを阻害して矯正治療に影響を及ぼす可能性が高いです。市販の鎮痛剤を使用する際は、あらかじめ歯科医師に相談したほうがよいでしょう。
柔らかいものを食べる
上述しましたが、インビザライン矯正中は歯根膜が敏感になっており、痛みを感じやすいです。そのため、食べものを噛むとときに痛みを感じる場合が多くあります。
硬い食べものを避け、やわらかいものを食べるようにすれば痛みを軽減できるでしょう。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正中に痛みを感じる原因はさまざまです。ご自身では原因がわからないこともあるでしょう。
矯正装置の不具合や、歯や歯ぐきの問題が痛みの原因の場合もあります。放置すると大きなトラブルへと発展するおそれもあるため、痛みを感じた場合は我慢せずに歯科医師に相談してください。
まとめ
本記事では、インビザライン矯正で感じる痛みの原因と対処法について解説しました。インビザライン矯正自体はワイヤー矯正よりも痛みが少ないといわれていますが、人によっては一時的に違和感や痛みを覚える場合があります。
マウスピースと歯列のミスマッチによって起こる痛みや、歯の後戻りによって起こる痛みなど、痛みの原因はさまざまです。マウスピースによる違和感や痛みは一時的なものがほとんどですが、中には組織が炎症を起こしたことによる痛みもあるため注意が必要です。
気になる点が生じたら、速やかに歯科医師に連絡して早めに対処してもらいましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。