こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
インビザラインは、透明なマウスピースを装着して歯を動かす矯正治療です。装置が目立ちにくいのが特徴で、これまで矯正装置が目立つことで治療を躊躇していた方でも、安心して矯正治療を始めることができます。
インビザライン矯正を進めるなかで「歯が動いている気がしない」と感じている方がいるのではないでしょうか。
今回は、インビザラインで歯が動いている気がしないと感じる理由や対処法について詳しく解説します。歯が動きやすい人の特徴についても解説しますので、インビザライン矯正中の方や、インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインで歯が動いている気がしないと感じる理由
インビザラインで歯が動いている気がしないと感じるのには、以下の2つのパターンがあります。
・歯が動いているけれど実感しにくい
・計画通りに歯が動いていない
インビザラインでは、マウスピースを装着・交換しながらゆっくりと歯を動かしているので、治療開始直後は効果を実感しにくいことがあります。歯が動く量は、1ヶ月で1mm程度です。
事前にしっかりとシミュレーションを行い、治療計画を立てているため、少しずつでも歯は動いています。歯並びによって、動きを感じやすい時期と感じにくい時期があることを知っておきましょう。
一方で、計画通りに歯が動いていないケースも考えられます。この場合には、いくつか原因がありますので解説します。
マウスピースの装着時間・交換時期が守られていない
歯が動いていない場合、マウスピースの装着時間・交換時期が守られていないことが原因になっている可能性があります。インビザラインのマウスピースは1日20時間〜22時間装着しなければなりません。
マウスピースを外している時間が長い場合や、マウスピースの交換を忘れている場合には、歯が動かない可能性があります。
マウスピースがしっかりと装着されていない
マウスピースがしっかりと歯に装着されておらず、浮いたような状態になっていると、歯は動きません。マウスピースが浮いていると歯に必要な力を加えられないためです。そのため、歯科医師の指導のもと、マウスピースをしっかりと装着できるようにする必要があります。
アタッチメントが外れている
インビザライン矯正では、効率的に歯を動かすために歯にアタッチメントという突起物を取り付けることがあります。アタッチメントの取り付けも、治療計画に含まれています。
アタッチメントが何らかの理由で外れていると、歯に適切な力がかからず、動かない場合があるのです。
マウスピースが破損している
マウスピースが破損していると、歯に必要な力がかからず、動かないことがあります。大きく破損している場合であればすぐに気づけますが、ひび割れなどは気づきにくいでしょう。
破損しているマウスピースを装着し続けると、口内の粘膜を傷つける可能性もあるため注意しなければなりません。
治療計画に無理がある
インビザライン矯正では、クリンチェックという専用のソフトを使用し、歯の動きをシミュレーションして治療計画を立てていきます。計画通りに歯が動いていない場合には、治療計画に無理がある可能性があります。この場合は、治療計画の見直しが必要になるでしょう。
お口周りの悪習癖がある
お口周りの悪習癖があると、歯に過度な力が加わり、歯が動きにくくなる可能性があります。
お口周りの悪習癖には次のものがあげられます。
・歯ぎしり・食いしばり
・歯を舌で押す癖
・頬杖
・うつ伏せ寝・横向き寝
これらは無意識のうちに行なっていることが多いです。矯正中に歯が動きにくくなるだけでなく、矯正治療後に歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起きやすくなります。
矯正治療をスムーズに進め、治療後もきれいな歯並びと正しい噛み合わせを維持するためには、治したほうが良いでしょう。自分で意識することで改善できることもありますが、難しい場合には歯科医師に相談しましょう。
インビザラインで歯が動いていると感じられる時期
歯が動いていると感じやすい時期には個人差がありますが、治療開始から2ヶ月〜6ヶ月が経過すると歯が動き、歯並びが変わってきているのを実感できるでしょう。
歯が動くスピードは、人によって異なります。前歯が動いているのは実感しやすいですが、奥歯が動いているのは実感しにくいことが多いです。歯と歯の間の隙間を改善する場合であれば、目に見えて変化がわかりやすいでしょう。
一方で歯のデコボコを改善する場合には、奥歯から全体的に少しずつ移動させるので、変化がわかりにくい傾向にあります。
歯が動きやすい人の特徴
歯の動きやすさには、個人差があります。歯が動きやすい人の特徴を以下に詳しく解説します。
年齢が若い人
年齢が若い人は、組織が柔らかく柔軟なため、短期間で歯が動く傾向にあります。18歳までの人は、歯が動きやすいでしょう。
代謝が良い人
矯正治療では、歯を支えている骨である歯槽骨の吸収と再生を利用して歯を徐々に動かしていきます。代謝が良い人は、吸収と再生のスピードが速いため、歯が動きやすい傾向にあるのです。
歯科医師の指示を守れている人
歯自体の動きやすさとは異なりますが、歯科医師の指示を守れている人は歯が動きやすいでしょう。
インビザライン矯正中は、マウスピースの装着時間や交換時期、装着方法などを守らなければなりません。これらの歯科医師の指示を守ることで計画どおりに歯を動かすことができるのです。
歯を動かすスペースが十分にある人
歯を動かすスペースが十分にある人はスペースがない人に比べて歯が動きやすいです。例えば、すきっ歯の場合は、歯と歯の間に隙間があるため歯を動かしやすいでしょう。
お口周りの悪習癖がない人
上述したとおり、歯ぎしりや食いしばり、頬杖、歯を舌で押す癖などの悪習癖がある人は、歯に余計な力がかかるため、歯が動きにくくなる可能性があります。
一方、このような歯並びに影響を与える悪習癖がない人は、歯に余計な力が加わらないため、歯が動きやすいでしょう。
インビザラインで歯が動いていないと感じるときは
インビザライン矯正中、歯が動いていないと感じるときはどうしたらいいのでしょうか。
ここではインビザラインで歯が動いていないと感じるときの対処法について解説します。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正中に歯が動いていないと感じるときは、歯科医師に相談しましょう。動いていないように感じても、実際には歯が動いている可能性があります。
また、なんらかのトラブルが起こっていて歯が動いていない可能性もあります。歯科医師に相談することで自分では気づかなかったマウスピースの破損やアタッチメントの脱離、歯の異常を発見でき、対処してもらえます。
マウスピースの装着時間を見直す
マウスピースの1日の装着時間は20時間〜22時間です。インビザライン矯正中に歯が動いていないと感じるときは、マウスピースの装着時間を見直しましょう。マウスピースを決められた時間きちんと装着することで歯の動きを実感できる可能性があります。
チューイーを使用する
チューイーとは、マウスピースを適切に装着するために使用する器具です。マウスピース装着後にチューイーを噛むことで、マウスピースが歯にしっかりとフィットし、適切に矯正力がかかるようになります。
お口周りの悪習癖を改善する
歯ぎしりや食いしばり、頬杖などの悪習癖がある場合には、改善しましょう。意識して改善できる場合もありますが、難しい場合には歯科医師に相談してください。
また、これらの癖に自覚がない場合もあるかもしれません。歯ぎしりや寝る姿勢などは、家族や身近な人が気づいている場合もあるため、聞いてみるのも良いでしょう。
まとめ
インビザラインで歯が動いている気がしないと感じるのには、2パターンあります。実際には歯が動いているにも関わらず実感しにくい場合と、歯が適切に動いていない場合です。
きちんとマウスピースを装着していれば、計画通りに歯が動いていることがほとんどです。自己判断は難しいので、歯科医院を受診して歯科医師に確認しましょう。歯が動いていることがわかれば安心できるはずです。
歯が適切に動いていない場合は、何かしらの原因が考えられます。マウスピースの装着時間・交換時期・装着方法が守られているか、今一度確認しましょう。原因がわからない場合は、歯科医師に相談してください。
インビザラインを検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。