こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
マウスピース矯正は、矯正装置が取り外せて目立ちにくいことから人気のある方法です。
しかし、マウスピース矯正を始めてみると、話しにくさや滑舌の悪さを感じることがあります。特に、人と接する機会が多い方は、重要な場面での発音しにくさがストレスになることもあるでしょう。
この記事では、マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由と、対処法について詳しく解説します。マウスピース矯正中の滑舌にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由
マウスピース矯正をすることで歯並びを整えられますが、矯正中に滑舌が悪くなるケースがあります。マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる主な理由は、以下のとおりです。
舌の動きが制限される
マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由には、舌の動きが制限されることが挙げられます。通常、舌は口の中で発音に必要な動きをしますが、矯正中はマウスピースが歯を覆うため舌の動きが制限されて滑舌が悪くなるのです。
最初は発音しにくいと感じるかもしれませんが、舌の正しい位置を覚えることで徐々に自然な発音に近づくでしょう。
マウスピースに慣れていない
マウスピース矯正では装置が歯全体を覆うため、口の中の感覚が変化します。
マウスピース自体は非常に薄い素材で作られていますが、口の中は細い髪の毛が1本あるだけでもすぐに気がつくほど繊細です。口腔内に異物があることで口の中の感覚が変わり、滑舌が悪くなる場合があります。
特に、マウスピース矯正を始めたばかりの時期や、新しいものに交換した直後は、異物感が強く発音がうまくできない可能性が高いでしょう。
マウスピースが破損・変形している
マウスピースが破損したり変形したりしている場合も、滑舌が悪くなる原因になります。特に、舌や唇が当たる位置が変わり、発音が不自然になることがあるのです。
破損した部分が鋭利になっている場合、舌や粘膜を傷つけるリスクもあります。この場合、痛みから発音が困難になるでしょう。
マウスピースに異常を感じたら、すぐに歯科医師に相談して修理・交換を検討することが大切です。破損・変形したまま使用を続けると、発音だけでなく治療にも悪影響を与える可能性があるため、そのまま使い続けるのは避けてください。
マウスピースが浮いている
マウスピースがフィットしておらず浮いていると、舌や唇の動きが制限されて発音が不明瞭になることがあります。
マウスピースが浮いていると感じる場合には、チューイーを前歯から奥歯までしっかり噛み、歯とマウスピースを密着させましょう。それでも改善しない場合は、歯科医師に相談して調整を行ってもらうことが重要です。
マウスピース矯正中に発音しにくい音とは
マウスピース矯正中は、サ行・タ行・ナ行・ラ行など、舌の位置やお口の中の形状に影響を受けやすい音が発音しにくく感じます。これらの音は、上の前歯の裏側や上顎に舌の先を接触させないと発音できません。
マウスピースを装着していることにより、舌の動きが制限されたり、マウスピースを避けようと普段とは舌の位置を変えたりするため、発音しにくくなると考えられます。
他の音でも人によっては発音しにくく感じることもありますが、サ行・タ行・ナ行・ラ行は特に発音しにくいとされています。ご自身の名前や仕事の用語にこれらの音が入っており、発音する機会が多い方は滑舌の悪さをより感じるかもしれません。
マウスピース矯正中に滑舌が悪くなってしまったときの対処法
マウスピース矯正中に滑舌が悪くなった場合、以下の対処法で改善できることがあります。
様子を見る
マウスピース矯正を始めたばかりの時期や、新しいマウスピースに交換した直後は違和感を覚えやすいです。そのため、マウスピースが馴染むまでの間、しばらく様子を見てみましょう。
発音練習を行う
滑舌の改善には、発音練習も効果的です。発音しにくい音を意識して、口や舌の動き、位置などを確認しながら繰り返し練習すれば発音しやすくなるでしょう。
自分の発音を録音し、確認しながら調整するのも効果的です。
正しく装着する
マウスピースがずれたり浮いたりすると、舌の動きを邪魔して滑舌が悪くなる原因になります。チューイーを前歯から奥歯までしっかり噛み、歯にしっかりと密着させましょう。
また、医師から指示されている装着時間を守っていれば、マウスピースに早く慣れます。マウスピースに慣れるのが早い人ほど、滑舌の悪さも早く改善されるため装着時間を守るようにしてください。
歯科医院を受診する
マウスピースを正しく装着しているのに長期間滑舌が改善しない場合は、トラブルが起こっている可能性があります。マウスピースの調整が必要だったり、マウスピースが変形・破損していたりする恐れがあるため、一度歯科医院を受診して問題ないか確認してもらいましょう。
マウスピース矯正中の滑舌トレーニングのやり方
滑舌を改善するためのトレーニングを行うことで、発音しやすくなります。ここでは、効果的なトレーニング方法をご紹介します。
発音練習を繰り返す
サ行・タ行・ナ行・ラ行など、発音が難しい音を繰り返し練習すると、口と舌の動きに慣れていくことができます。まずは、ゆっくりと発音を意識して舌や口の動きを確認しましょう。繰り返し練習することで、少しずつ発音がクリアになっていきます。
苦手な言葉がゆっくりでもきれいに発音できるようになったら、早口言葉にチャレンジしてみてください。
また、鏡の前で発音練習をすると、口や舌の動きを客観的に確認できます。自分の口の動きや舌の位置を見ながら練習することで、より正確な発音が可能になるでしょう。
あいうべ体操
あいうべ体操は、口腔内の筋肉を鍛え、滑舌を改善する効果がある体操です。あ・い・う・べと大きく口を開けながら発音することで、口の周りや舌の筋肉を柔軟にし、発音をスムーズにする効果があります。
特に、舌の動きが滑らかになることで、マウスピース矯正中の滑舌の悪さが軽減されるでしょう。具体的な方法は、以下の通りです。
- あーと口を大きく開く
- いーと口を大きく横に広げる
- うーと口を強く前に突き出す
- ベーと舌を突き出して下に伸ばす
上記を1セットとし、1日10回を目安に毎日続けてみまししょう。続けることで舌や口の周りの筋肉が鍛えられ、自然に発音できるようになっていきます。
マウスピース矯正中に滑舌が悪くなったときの注意点
マウスピース矯正中は、装置に慣れるまでの間は滑舌が悪くなることが多いです。基本的には、装置に慣れれば滑舌も改善されていきます。
しかし、装着方法を守っているのに中々滑舌が改善されない場合などは、マウスピースが変形したり破損したりしている可能性があります。破損・変形したまま使用を続けると滑舌が悪くなる以外にも、計画通り歯が動かなかったり、口腔内を傷つけたりする恐れもあるでしょう。
できるだけ早く歯科医院を受診し、確認してもらってください。
また、どうしても大切な場面では、会話中にマウスピースを外したくなることがあるかもしれません。短時間なら問題ありませんが、長時間外したままでいると装着時間が不足して、計画通りに歯が動かなくなります。
滑舌が気になる場合でも、装着時間はなるべく守りましょう。無理に発音を直そうとして不自然になる場合もあるので、まずはリラックスしてゆっくり会話することを心がけてみてください。
まとめ
マウスピース矯正中の滑舌の悪さは、多くの患者様が経験する悩みです。舌や唇の動きが、マウスピースによって制限されることが原因であるとされています。
滑舌の悪さは、発音練習や口周りのトレーニングをすることで改善される場合があります。
しかし、滑舌の悪さが続いたり、マウスピースが適切にフィットしていないと感じたりする場合は、歯科医師に相談することが大切です。
マウスピース矯正中の滑舌にお悩みの方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や審美歯科、矯正歯科など小児歯科など、さまざまな診療を行っています。診療案内はこちら、お問い合わせフォームもご用意しておりますのでぜひご活用ください。