こんにちは。港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院です。
インビザラインは日本だけでなく、世界中で多くの方が治療を受けている実績のある矯正方法です。
「インビザラインとはどのような矯正方法なの?」「インビザラインで治療できる歯並びは?」「費用はどれくらいかかるの?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。
今回は、インビザラインとはどのような矯正方法なのか解説します。メリット・デメリットや治療できる歯並び、費用についても詳しく解説しますので、インビザラインを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは?
矯正治療には、大きくわけてワイヤー矯正とマウスピース矯正がありますが、インビザラインはマウスピース矯正のひとつです。
インビザラインはアメリカに本社をおいているアライン・テクノロジー社が提供している矯正治療で、日本でも多くの歯科医院で取り扱っています。
インビザラインでは、事前に患者さまの歯並びに合った複数のマウスピースを作製し、装着・交換しながら治療を進めます。
透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かすため痛みが生じにくいなど、さまざまなメリットがあるのです。
通院頻度も1~2か月に1回程度と、ほかの矯正方法に比べて少ないため、なかなか歯科医院を受診できない方にも適した矯正方法といえるでしょう。
インビザラインにはいくつかの種類があります。
インビザラインの種類と適応症例、マウスピースの枚数を、以下の表にまとめました。
<インビザラインの種類>
適応症例 | マウスピースの枚数 | |
---|---|---|
インビザライン・エクスプレス | ごく軽度の症例に対応 | 7枚 |
インビザライン・ライト | 軽度の症例に対応 | 14枚 |
インビザライン Go | 前歯の部分矯正に対応 | 20枚 |
インビザライン・モデレート | 軽度から中程度の症例に対応 | 26枚 |
インビザライン・コンプリヘンシブ | 軽度から重度の症例に対応 | 枚数制限なし |
インビザライン・ファースト | 広範囲の症例に対応 | 枚数制限なし |
インビザラインは、以前よりも対応できる症例が広がっており、最近では抜歯を伴う場合でも治療できることもあります。うしろに歯を移動させることもできるため、軽度の出っ歯や受け口であれば、抜歯しないで治療できることもあるのです。
インビザラインのメリット
インビザラインのメリットは、以下の5つです。
目立ちにくい
ワイヤー矯正では、金属製の矯正器具を歯に装着するため目立ちやすい点がデメリットでした。
一方、インビザラインは、透明のマウスピースを装着して治療を行うため、口を開けても目立ちにくいのです。また、歯と同色のアタッチメントと呼ばれる突起物を歯面につけますが、マウスピースを装着している限りはわからないでしょう。
矯正装置が目立つことが気になり、矯正治療を諦めていた方に適した矯正方法といえます。
取り外せる
ワイヤー矯正の矯正器具は取り外しができません。そのため、食べ物が詰まりやすく、歯磨きもしにくいです。
一方、インビザラインのマウスピースは食事や歯磨きの際に取り外せます。そのため、通常と同じように食事・歯磨きができるのです。
ふだんどおりに歯磨きができ、マウスピースも取り外して洗えるため、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。結婚式などの矯正装置を外したい大きなイベントを控えている方にも適した矯正方法といえるでしょう。
痛みが少ない
ワイヤー矯正では、矯正器具に強い力をかけて歯を動かすため、痛みが生じることがあります。
一方、インビザラインではマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かし、かかる力はゆるやかであるため、痛みは少ないです。また、柔らかい素材のマウスピースを使用するため、舌や頬などを傷つけにくいのもメリットといえます。
ホワイトニングも受けられる
ワイヤー矯正の場合、固定式の装置が装着されているため、矯正治療が終わらないとホワイトニングは受けられません。
一方、インビザラインであれば、同時にホワイトニング治療を受けられるのです。
部分矯正もできる
インビザラインでは、歯列全体の矯正だけではなく、気になる前歯だけを矯正する部分矯正にも対応しています。部分矯正の場合、全体矯正に比べて歯を動かす本数が少ないため、短期間で治療でき、費用も抑えられるのです。
しかし、部分矯正で治療を希望していても、歯並びの状態によっては全体矯正や別の矯正方法で治療しなければならないケースもあります。
インビザラインのデメリット
インビザラインのデメリットは、以下の3つです。
自己管理が必要である
インビザラインのマウスピースは取り外しができますが、装着時間や交換時期を守るなどの自己管理が必要です。
マウスピースは1日20〜22時間装着し、一定期間ごとに交換しないと計画どおりに歯が動きません。計画どおりに歯が動かないと、治療期間が延長になる可能性もあるため、マウスピースの装着時間と交換時期は守りましょう。
治療できない症例もある
インビザラインで治療できる症例は増えていますが、それでも治療が難しいケースもあります。軽度の出っ歯や受け口は治療できますが、重度の場合には治療が難しいでしょう。
また、歯を複数抜く場合、歯を大きく動かす必要があるため、インビザラインでは治療ができないこともあります。
歯を削ることがある
症例によっては、歯を動かすスペースを確保するために、歯を削ることがあります。歯を削る量は歯の健康を損なわない程度ですが、抵抗を感じる方もいるでしょう。
インビザラインで治療できる歯並び
インビザラインではさまざまな歯並びを治療できます。
インビザラインで治療できる歯並びは、以下のとおりです。
乱ぐい歯
乱ぐい歯とは、歯と歯が重なり合って生えており、でこぼこしている状態の歯並びです。顎の大きさに対して歯が大きすぎることが原因で乱ぐい歯になります。
乱ぐい歯の一種の八重歯はチャームポイントといわれることもありますが、基本的には見た目はよくありません。また、歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
すきっ歯
すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間がある状態の歯並びです。歯のサイズが小さい場合や、本来あるはずの歯が欠損している場合にすきっ歯になります。
すきっ歯は見た目がよくないだけではなく、噛み合わせが悪くなる原因にもなります。また、歯と歯のすき間に汚れが詰まり、しっかりと歯磨きをしないと虫歯になるリスクもあるのです。
受け口
受け口とは、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態です。見た目がよくないだけではなく、下顎に大きな負担がかかるため、顎関節症の原因にもなります。
極端に下顎の骨が出ている場合は、外科手術が必要となり、インビザラインでは対応できないこともあるでしょう。
開咬(かいこう)
開咬(かいこう)とは、奥歯が噛み合っている状態でも、前歯が噛み合わず、上と下の前歯の間にすき間ができる状態です。開咬はオープンバイトとも呼ばれており、前歯で食べ物を噛み切れなくなります。常に口が開いた状態のため、口呼吸になることもあるでしょう。
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)とは、上下の歯がともに前に出ている歯並びです。見た目がよくないだけではなく、口呼吸の原因にもなります。口呼吸になると、口内が乾燥するため、虫歯・歯周病のリスクも高まるでしょう。発音や滑舌に影響を及ぼすこともあります。
インビザラインの費用
インビザラインは保険が適用されません。自由診療のため、歯科医院によって費用は異なります。歯列全体を矯正する全体矯正の費用相場は700,000~1,200,000円程度、部分矯正の費用相場は200,000~500,000円程度です。
費用の支払い方法には、治療開始時にすべて一度に支払うトータルフィーと呼ばれる総額制と、処置ごとに支払う処置別支払い制があります。
治療期間が延長になると、その分調整料などの費用が追加でかかるため、マウスピースの装着時間や交換時期は守りましょう。マウスピースを1日20〜22時間装着し、一定期間ごとに交換することで計画どおりに治療が進み、余計な出費も避けられます。
まとめ
今回は、インビザラインとはどのような矯正方法なのか解説しました。
インビザラインとは、マウスピースを装着して歯を動かす矯正方法です。
透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、痛みが出にくいというメリットがあります。また、マウスピースを取り外して歯磨きができるため、矯正治療中も口腔内を清潔に保ちやすいです。
一方で、マウスピースを取り外せるからこそ、自己管理が必要になります。マウスピースの装着時間や交換時期を守らないと、計画どおりに歯が動かないのです。
また、インビザラインでは治療できない歯並びもあります。ご自身の歯並びがインビザラインで治療できない場合もあるため、インビザラインを検討している方は歯科医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。
インビザラインを検討されている方は、港区芝「赤羽橋駅」より徒歩3分にある菊竹歯科医院にお気軽にご相談ください。